MMT(現代金融理論)「論」ウオッチング!

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図だけ(簿記なし!)で理解するMMT その2(財政支出「が」貨幣を増やす)

目次
 その1 民間銀行の信用創造
 その2 財政支出「が」貨幣を増やす ←いまここです 
 その3 貨幣の創造と破壊  
 その4 現金についてと、準備預金とその金利



 「その1で提示した基本図です。


 
前回は、政府と中央銀行がない、右側を作りました。これは民間部門全体を表しています。

銀行部門のところですが、準備預金が外側に配置されていて、点線で区切られています。
前回説明したように、民間銀行の準備預金は「中央銀行への預金という形で確保されることを表したいな、と。

それから、左に政府と中央銀行が加わりました。
中央銀行には「赤の準備預金が登場しています。
これは民間の準備預金に対応する、中央銀行の負債です。

それから中央銀行は、この負債の見合いで同額の資産として国債を持っている、ということにしてあります。

政府は何も持っていません。
でも実は政府は準備預金に相当する資産を中央銀行に持つことができて、「政府預金と呼ばれます。

では、わかりやすく、何も持っていないD社を登場させましょう。
何も持っていない政府が、このD社に財政支出をするとします。
D社の口座はX銀行としましょう。

事前確認として、民間の純金融資産は「9」でしたね!
これがどこで増えるかに注意しながらプロセスを見ていきましょう。



図2-1  D社に財政支出の振り込みをしよう! 始まり


政府の財布は空なので、新規国債を発行しましょうか。
Y銀行が買ってくれそうです。
そこで政府はY銀行から準備預金を借り、その代わりに新しく発行した国債をY銀行に渡しますよね。

すると、こうなります。Y銀行から見ると準備預金を国債とを交換しました。


図2-2 Y銀行は準備預金を国債と交換した

 
Y銀行は資産と資産を交換しただけなので、民間の純金融資産は変わらず「9」。

しかし問題があります。
Y銀行の準備預金がなくなってしまいました!

ここで中央銀行が動きます!



図2-3 中央銀行がY銀行の準備預金を調整

こうなるんです。上の「図2-2と、どう変わったか比べてみましょう。
 

Y銀行からすると中央銀行が、国債を準備預金に交換してくれた形になります。
なのでプラマイゼロ。


中央銀行の方は、国債(資産)が増え、準備預金(負債)が増えます。
よって、プラマイゼロ。

Y銀行は資産を資産に振り替えただけなので、民間の純金融資産は変わらず「9」。

さあ、これで政府支出の準備ができました!



図2-4 政府支出実行!


ここですよ\(^o^)/



政府はX銀行にあるD社の口座に振り込みをします。
なにせD社に預金を「出現させなければなりません。
ということは、D社の口座があるX銀行に預金を「出現」させると言うことです。

しかし、それだけだとX銀行はいきなり負債(D社の預金)を押し付けられて困ります。
それを補うために、政府預金から準備預金を補充します。

民間全体を見てみましょう。
資産が「2増えて、負債が「1」増えた。

合計「10」!

政府支出って、民間の純金融資産を「ぴったり同額増やすのです。



図2-5 中央銀行が準備預金を調整

これは後始末のようなものですが。おおむねこうなる、という話。


上の「図2-3のちょうど逆になるのですが、「図2-4」のままだと準備預金が「多すぎる」のですね。

少なくともX銀行は超過分を準備預金のままで持っている動機はない
。国債が買えるならそちらにしておいた方が得。
中央銀行も、実は準備預金を回収したい動機がある。

この利害が一定して、「図2-5」の形に落ち着くものなのですね
量的緩和政策が始まる前までは。
その話は「その3で?

確認ですが、この「図2-5でも民間の純金融資産に変化はない。



さあ結論!!

「財政支出だけが民間の純金融資産を増やす(海外からの流入を除けば)」


これは、MMTの絶対定理です。

よく、「政府は無限に国債を買うことができる!という人がいらっしゃいますが、それは、単純に違うんです。

国債は、すでに流通している通貨との交換でなければならないので、流通通貨量が限度です(そこまで買う馬鹿な政府はいませんが)。

だからMMTerはこういってください。

「政府は無限に財政支出をすることができる」

もちろん、購入できる実物資産に限りがあります。

もちろん、実物資産の最大有効利用を考えるべきですよね。
同時に、もちろん、インフレになり過ぎないように注意が必要ですよね。

で、いったい、それ以外に何を注意すればいいと??
それはなぜ??
ってことになっていくんですね。



以上で「その2」を終わります。

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