軽いネタで、MMTerの基本中の基本になる話でなのでちょっと。
「財政支出が金利を下げる」
これは、
Learn MMT 2:ケルトン VS クルーグマン もしくはクラウディングアウトの嘘
でもやった話なのですが、やっぱMMTファンなら一度はこういってみたいもの。
「財政支出が金利を下げる!、ドヤアア」
分かっている人は読まなくていいですよ。
図だけ(簿記なし!)で理解するMMT 財政支出「が」貨幣を増やす
の図でやるだけですから。
この話の前提として(というか、一般的な中央銀行の日常業務として)、中央銀行は目標金利維持のために毎日仕事をしている、というのがあります。
だから、ミッチェルが「『財政支出が金利を下げる』というのはややミスリーディング」というのは、中銀が仕事をしていないということになるぞ!という話でもあります。
ま、とにかく\(^o^)/
MMTでこの主張が出るときの意味を理解しておきましょう。
その2の基本図を引用します。
記号の意味を確認してくださいね。
それでは、D社を登場させて振り込みをしよう!
再掲図2-1 D社に財政支出の振り込みをしよう! 始まり
このとき、この裏では中央銀行が目標金利を維持すべく、準備預金を調整しています。
つまり、この図にない、膨大な取引が背後で行われているよというわけ。
だから政府が新しい国債を発行してY銀行が買うというのが下の図です、
引用 図2-2 Y銀行は準備預金を国債と交換した
ここであわてんぼさんは、
「ほらほらここで準備預金へるじゃん!クラウディングアウトじゃん」
と早とちりされちゃうかもですが、その裏で、中銀がいつも調整しているよね、というのが次。
これですね。
引用 図2-3 中央銀行がY銀行の準備預金を調整
いいですかね。。。?
で、政府支出がいくよー
ここがMMT入門のハイライト!
財政支出「が」貨幣を創造する瞬間!
引用 図2-4 政府支出実行!
まあ、このとき同時に中央銀行が金融調節(アコモデート)するから、結局準備預金の量は調整されて不変だよ、というのはまあ、実態に近いかも。
しかし、この
政府支出という取引だけを取ってみれば、これは準備預金を純増させるので、インターバンク市場の金利を下げるとしか言いようがないよね。。。
という話でした\(^o^)/
だからあくまで大事なのは、こっちのほうですね。
「財政支出だけが民間の純金融資産を増やす(海外からの流入を除けば)」
おわります。