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MMT(現代金融理論)「論」ウオッチング!

ここは「MMT日本語リンク集」(みてねー)の番外サイト。 MMT(現代金融理論)「論」をウオッチしています。 良い紹介、よい批評を読みたいよね!

Learn MMT 2:ケルトン VS クルーグマン もしくはクラウディングアウトの嘘

こんにちは。

じぶん、夜な夜なMMT「論」ヲチばっかやってるじゃないですか。
先日でくわしたVOXのナイスな紹介記事、このツカミのところでこんなんですよ。

「MMT主張者は、MMTが間違って伝えられていると感じると発狂することで有名だ(まあ正当なのだが)」

なんか、これ、思い当たる。。。

けど、MMTファンとして思うんですけどね。

せっかくMMT主導者たちが頑張って、「論理的に主流が間違っている!っといっているのに、その論理がねじ曲がって伝えられるのがかわいそう! 
ってなるわけですよ。

さて Learn MMT(MMTを学ぼう!)の 第二回。
前回の第一回で強調したのはこれ。

政府は民間に、金融資産を自由自在に作り出す。
= 政府支出と同時に、民間の金融資産が増える。



こういう定理がわかったら、次は、だったら現実はどうなってるか、みたいな話をいろいろしたいわけ。

これだけで、けっこう破壊力があるんです。

経済学の教科書、嘘、書いてないか? ということに、「論理的に」そうなっちゃうのです。

よくある反論は

「教科書は単純化しているから」
「物理で空気抵抗を無視するようなものだから」

でも、もともとこう言っているのですってば。

「その単純化、おかしい」
「空気抵抗を無視するといいつつ、空気を入れてますよね、それ」 

みたいな話なんですけど。。。
そう問い直すと、あんまり回答こないすね。
来てもゴマカシ入ってる。

まあ、決着はともかく、MMTを理解されたいならこの論理はおさえておきましょう。
とくに学生の皆さんは、先生に聞てほしいです!
学問に誠実なら、ですけどね。



そこで今回のお題は、

「ケルトン vs クルーグマン もしくはクラウディングアウト論の嘘」

とさせていただきました。
実は、ちょっとびっくりしたことがあったんですよー


ブラッド・デロング 「クルーグマン:機能的ファイナンスのどこが問題か」(2019年2月14日)

ステファニー・ケルトン 「クルーグマンさん、MMTは破滅のレシピではないって」(2019年2月21日)


これ、噂ではMMTの勉強会かなんかも、それぞれの邦訳をご覧になったうえで、「よくわかんねー」ってなることが本当にあったんだって!

そこまで関心がある人が??
まじか!

あーそうか。
視点を切り替えるのが難しい時ってあるよね。


有名な、このウサギアヒルの絵で、どーしてもウサギにしか見えない人がいる。

だれでもありますよね、そういうこと。







わかりました。

にゅんオカシオコルテス(名前変わりました)が、野暮な説明引き受けましょう。
うまくできるかはわからない。
アヒルに見えないの?って言うしかない。

ケルトンの言うの、当たり前!というひとは読まなくてぜんぜん大丈夫。



クルーグマンの方から引用します(強調はにゅんオカシオコルテス)。

ここがすごく重要なんだけど,金利のゼロ下限にある場合をのぞいて,実際に起こるのは政治的なトレードオフが税と支出を決定し,インフレを起こさず完全雇用を達成するように金融政策が金利を調整するという事態だ.こういう状況では,財政赤字は民間支出を押しのけてしまう[クラウドアウト].なぜなら,減税や支出増加は金利を高めるからだ

これ、上の定理の話なんですね。

これはもう、MMTの超基本論点だけに、ケルトンとしても望むところです。

もういっかい書きますよ。

政府は民間に、金融資産を自由自在に作り出す。
= 政府支出と同時に、民間の金融資産が増える。



今回も、ジェット機でやりましょう。

政府は100億円でジェット機を一台買う。

このとき政府は100億円の貨幣を、新たにゼロからポンと創造して支払いをします。

(銀行の貸出が常にあらたな貨幣創造であるの同様に、政府支出とは常にこの形でなされています。振り込みで支払うときは残高の数字を変えるだけ!)

このとき民間の貨幣は増えています。
どう見ても増えています。

貨幣が増えたら、貨幣の価値は下がりますよね?
すくなくとも、上がるはあり得ないですよね。

つまり、金利は下がりますよね?ね?ね?


以上の論理に見落としみたいの、ありますか?
間違いとか、ありますか?


対してクルーグマンはそもそも何を言っているのか。
世界一売れた教科書というマンキュー経済学にも、堂々とこう書いてある。

クラウディング・アウト
政府による借入れの結果、投資が減少すること
クラウディング・アウト効果
拡張的な財政政策によって利子率が上昇し、それによって投資支出が減少するため総需要の増加が相殺されること

クルーグマンが持ち出すのはこれ。

でもですよ。
クラウディングアウトって、さっぱり意味がわからなくないですか?

政府が100億円のジェット機を買ったら、誰かの資金が減ったりするんですか?
あまつさえ、金利が上がるとか、ふざけてんですか?


クラウディングアウトには隠れた前提があって、それは、

「政府は支出する前に、何としても何としても誰かからお金を取り上げる」

マンキューっていうひと、そう思い込んでいるの?
そうとしか考えられなくないですか?これ。

たぶんそうなんです。ちがうのでしょうか?

そして、教科書が、教師がこんな変な、正反対の理屈を教え続けるから、勉強のできる財務省の人とかが「増税が必要」と言いだしたり、MMTまとめサイトなんてものをつくって平気でいられるほどの馬鹿になっちゃったんじゃないでしょうかね? 

ちがうのでしょうかね?(念のためですが、インフレはまったく別の議論)



このことをMMTは、ずっとずっと言っています。
これがウサギなのかアヒルなのか、ちゃんと調べているんですよ、彼ら。

じぶん大好きな話が合って、若きケルトンもチャーネバも、最初モズラーの話(税も国債も、政府支出とは無関係)を信じられないと思ったっていうやつ。

純情な彼らがどんなにどんなに調べても、やっぱりぜんぜん関係がない。

ステファニーなんて、モズラーは間違ってるということを証明しようとして、よくよく調べたらこうだったと。ケルトンの1998年のこれ。これは今でも面白いですよ!

Can Taxes and Bonds Finance Government Spending?

Barro、Tobin、Blinder and Solow、Buiter、Lerner、、、 もしかして、みんな勘違いしてない?
どうみてもモズラーがあってるんですけど!

みたいな話。




さてさて、みなさんこの話、「どっちもどっち」じゃ済みません。

あなたは、いったいどう思う?
考えたこと、ありました?


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にゅん オカシオコルテス
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