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MMT(現代金融理論)「論」ウオッチング!

ここは「MMT日本語リンク集」(みてねー)の番外サイト。 MMT(現代金融理論)「論」をウオッチしています。 良い紹介、よい批評を読みたいよね!

Learn MMT 7: 債務ピラミッド IOU、主流経済学が見ないもの

ちょっと予定したテーマを変えました。
量的緩和が金融引き締めである、という話の前に、いろいろと説明した方がいいこともありそうで。


今回は、レイの入門で言えば、第三章第二節 決済と債務ピラミッドの話をします。
「債務ヒエラルキー」ということもあります。

ここにIOUという言葉が出てきます。
アイ・オウ・ユー
I OWE YOU

わたしは(I) あなたに(you) 借りている(owe)



というわけで、IOUとは「借用証書」を意味することばになったわけです。


この「わたしはあなたに借りている」約束する紙は、「いつか何かで返すから」、「いつかいいことをしてあげるから」を約束する紙ということでもある。

紙幣は、政府が「いつか税金として受け取ってあげるから(脱税で逮捕しないであげるから)」という券というわけですね。

IOUの発行者は政府以外にもあって、たとえばモズラー「命取りに無邪気な嘘1」に出てくる親子のクーポンもそう。

新規開店したピザ屋さんが近所に配るピザ無料券も、IOUです。
ビットコインも、たぶんそうです。

こうしたものを、なんとかして全体として捉える方法はないか頑張る、というのがMMTの一つの特徴です。

ちょっといつもの図にしてみます。


図1 手形と株を入れてみる

 

実際の取引でものすごく多いのが手形です。
A社はX社の下請けだとして、A社は毎月たくさんの部品を納入するので、いちいち現金で払うのは大変であると。
だから、ひと月分まとめて来月払うことにさせてくれや、と。
ひどいのになると、半年後にさせてくれや、と。

そういう券ですね。
X社が発行する債務です。
そして、貨幣と同じように手形は流通します(A社がB社に支払うときに使うとか)


企業の株式もまたそうで、企業が発行する債務。
出資者に対して、「会社を解散したときに資産を配分する券」であり、「利息(配当金)を支払う券」。これもIOU。

MMTが
民間の金融資産が増えるのは政府支出のときだけ

というときは、場合によりますが、これらを全部観察しようとしている。
そう理解してください。

大変だけど、頑張るわけです。
主流経済学とはそこが違うのですね!

しかし。。。

そう豪語するためにはMMT側、ちゃんとしなくてはいけません。



そのために、とても注意が一つあって、財政政策と金融政策を明確に分けることです。
でないと、主流から、こういう攻撃を食らいます。

日銀が株を買ったらどうなるの?

株価が下がったら、日銀の金融資産、減るよね?ね?


あれれ?
図でやりますか?
こうかな?



図2 中央銀行がディーラーから株を買う



あれ?
そうするとこの企業が倒産すると??
民間の総資産、減るんですけど!!!


MMT、だめ?

ここで、本ブログのPrimer「その3でやったことを思いだしてほしいのです。


民間にとって統合政府が貨幣について行っていることは事実上、二つ

  • 貨幣の創造と破壊

  • 国債と準備預金の交換


日銀が国債を買うとは、このうちのどちら?
わかりますよね?

消去法です。

国債が出てこないのだから、これは紛れもなく、貨幣の創造、つまり財政政策なんですね!

正しい図は、こうです。

図3 統合政府が財政政策で株を買った(MMT流)




政府がジェット機を買うのと同じでしょう?
株を買ったってことでしょう?
ちがいますか?


MMTは以上のように考えます。
そうすると一貫します。

貨幣の創造と破壊 = 財政政策

国債と準備預金の交換 = 金融政策



中央銀行がやっていても、財政政策は財政政策。
MMTレンズは、そこを暴きます。

主流経済学はなぜかわかりませんが、よくこの区別を曖昧にするんです。

とても雑です。

いつもいつも誰かさんに有利な方向に、雑。

(おっと誰かが来たようです。。。)


今回は、このへんで。




Learn MMT 一覧

 その1 万年筆マネー・内生的貨幣供給論
 その2 ケルトン VS クルーグマン もしくはクラウディングアウトの嘘
 その3 国債、それは何のため?
 その4 財政支出が金利を下げる
 その5  国債、それは何のため? パート2
 その6  金融調節と量的緩和
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