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MMT(現代金融理論)「論」ウオッチング!

ここは「MMT日本語リンク集」(みてねー)の番外サイト。 MMT(現代金融理論)「論」をウオッチしています。 良い紹介、よい批評を読みたいよね!

Learn MMT 5:国債、それは何のため? パート2

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Learn MMT 5:国債、それは何のため? パート2

Learn MMT 3 では、金本位制離脱後、国債は財源調達としての意味を失ったという話をしました。
これは、もはや異論のないところと思います\(^o^)/

では、現代金融の中で国債の果たしている必須の役割とは何でしょうか?
二つあるとします。

  1. 金融調節(インターバンク市場の金利誘導)の道具として
  2. 国民が貯蓄するための手段として

これ以外のことはぜんぶ、べつに必須ではない、のではないでしょうか\(^o^)/

投資銀行等に「リスクフリー資産」を提供するということは必須じゃないですよね?
預金を持てばいいわけで。

MMTは、1は「国が超過準備預金に金利を支払う」という政策で代替できると主張します。
これについては、またいずれ。
ここでは、とにかく、国債を使わないもっといい方法があると言っているのだな?と理解してください。

今回は、1よりさらに注目されていない論点、2の方の話をしたいと思います。

私たち人間は、こう考えるものです。
というか、大金持ち以外はこうするしかありません。

  • 生産可能年齢に所得を得て、老後に備えて貯蓄をする。
  • 引退した後はこれを取り崩す。
  • いつ死ぬかはわからないので、最後は少し残る。

つまり、金融資産を貯蓄するのは私たちの必然。
このことが、財政赤字が基本、とMMTが主張する最大の理由の一つです。

それでは、国民が所得のうちどのくらいを貯蓄すればいいですかね。
皆さんはどう思いますか?
いろいろ考えたいですよね?

あたりまえですよね。
ところが現状は、それをまったく考えさせてくれない。

本ブログのprimer シリーズで使ったみたいな図でイメージしてみましょう。



図をシンプルにするために現金は考慮していません。

こんな感じで、国債が年金や保険にプールされていて、これが貯蓄の役割を果たしている、と言われています。
青丸の預金が、緑丸の国債として運用されているわけですね。

ここで以下のことが問題になります。

  • どのくらい貯蓄するか(預金と国債の比率)は、国民の意思で決める(決めることができる)ものではないでしょうか?
  • そういえば、年金のリターンがどのくらいが妥当であるかも、国民の意思で決める(決めることができる)ものではないの?

国債は、金融商品なので投資家が支配の市場の影響を受けてしまう。

すると、すぐにこの考えに行きつきます

貯蓄が国債である必要は、はじめから全然なかったよね?



そうなのです。国債という、金本位制時代の遺物がたまたま貯蓄の目的に流用されていた。それだけのことなのですから。

だから、このように問うわけです。

毎年毎年、財政赤字とピッタリ同額の貯蓄をしようとか、いったいいつ誰が決めたんだ?



市場に委ねたり、密室で決められる国債金利なんかより、民主的な政府が決めればよろしいのではないでしょうか?


ビル・ミッチェルはこのエントリでそういう話をしているわけです。
MMTを学ぼう! 騙されないために。。。

There is no need to issue public debt



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