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MMT(現代金融理論)「論」ウオッチング!

ここは「MMT日本語リンク集」(みてねー)の番外サイト。 MMT(現代金融理論)「論」をウオッチしています。 良い紹介、よい批評を読みたいよね!

Learn MMT: 万年筆マネー・内生的貨幣供給論

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Learn MMT: 万年筆マネー・内生的貨幣供給論

こんにちは。

もともと本ブログ、数少なかったMMT「論」をウオッチしてみよう!という趣旨で始めたのですが、なんか、MMTって短期間のうちに、国会やマスコミやTwitterでいっぱい取り上げられたり、財務省もまとめサイト作っちゃうような状況にまでなってて!

追いつかない。。。どうしようかな。。。

で、「にゅん流」とかやってみたり、あれはあれでなかなかいいモデルだと思っているのですが、フォーマルな、というか、「MMTerには常識なんだけど、意外と誤解されてるようなところはあるなって思ってて、それを補足するエントリもかけるかなあと思い立ったのですね。

それで、Learn MMT。

お題は、万年筆マネー・内生的貨幣供給論


1.銀行の貨幣創造

これは、結構皆さんもうご存知。
それを内生というか外生と呼ぶかは別として。
AさんがB銀行に口座を持っている。




AさんがB銀行から1000円を借りると、そのときに預金がゼロから創造されていますね、というやつ。


このとき、銀行が帳簿に記帳することで世界の預金が1000円増えている。

これがいわゆる万年筆マネー・内生的貨幣供給論なんだ、と。



で、今回話したいのは、

「政府は、これと同じことをやっている!
「国は貨幣を創造している、だからSpending first 言ってるの!」


そんなん当たり前!と思うでしょ?

ええ、そう思ってたんですけど、結構ここでつまづくパターンが多いみたいよ?

なんか、どうやら、ここを理解するときに、銀行の貨幣創造の話に引っ張られてしまう人が結構いらっしゃる? 

そこに気付いてしまったのです。

わからなかったんです。

  • どうしてあの人やあの人は、国債ぐるぐる論にこだわるの?
  • どうしてあの人は、国債発行時に政府預金が生まれるときに信用創造された、ということにしたいの?
  • どうしてあの人はこう言うの?
    内生的貨幣供給論っていうのは、景気のいい時は銀行部門が貸し出し増やして貨幣供給が増えて、不況の時は銀行部門が貸し出し減らすので貨幣供給が減って、景気の振幅が増幅されて不安定になりますってことを強調するための議論のように思っています。
    みたいに。。。

というわけで、MMTを理解するときに、銀行は「忘れて」、政府の貨幣創造をまっすぐにとらえてみましょう。

先入観がなければめちゃ当たり前の話です。「もうわかったよ」って人は読まなくて大丈夫。



2.政府の貨幣創造

政府が政府支出でAさんから1000円でジェット機を買う。

 
ここです。

この時、政府は現金を自由に創造し、破壊できるのですから、政府の貸方勘定には意味がない。
よって注目するのは

民間に何が起こっているか?

Aさんは、ジェット機を渡した代わりに、現金納税に使えるもの=政府の負債を手に入れている。

「政府は現物資産を入手する代わりに、貨幣を創造して渡している。このことによって、民間の金融資産が増えている」


民間だけに注目すると、こう。


そりゃそうですね。

では、現金払いでなく、振込だどうなのか。
こうですよね?



ここ、現金払いのときまったく同じように、ここで政府は預金をゼロから創造している、と考えます。くどいですが、民間の金融資産が増えるのはこのとき!

そして同時に、Aさんの預金口座がある銀行が困らないように、事後的に(といっても同時なんですけど)、銀行に準備預金を補充しておくのですね。

だから皆さん、こんなイメージ(↓)理解した方がたぶんいいよ、というのがにゅんの提案です。




右側に処理にかっこを入れたのは、こちらは付随的だから。
メインは左だから。


ここで政府がやりたいことって、ジェット機の対価を支払うことなのであって、カッコ内は支払い形式を振り込みにするために、それを裏付けるための処理、と見なせるからです。以下、これを「裏付け処理」と呼びましょう。

政府は無限の信用があるから、何で支払ってもあとで何とか出来てしまう。

MMTが細かく記述するオペレーションの詳細、詳しく見るとどうやっているか、という話なんて、全員が理解する必要なんてないですよ!

国債の場合も同じです。
レイの入門の例は、
「事前に国債を発行
してジェット機を買うときも、結局はジェット機と預金の交換になっている!」
だったわけですが、



ここでも要は、

政府は民間に、金融資産を自由自在に作り出す。
= 政府支出と同時に、民間の金融資産が増える。



レイの入門、国債の事前発行だって「裏付け処理を細かく見ると、なんか途中でいろいろあってこうなったりするけれど、



結局はこう落ち着きますってことですよ、みたいな話なんです。
左側、なんにも変わってないでしょ、っていいたいだけなんです。あれ。



いかがでしょう。
もう一回言いますよ。こう理解します。これが「核心」

政府は民間に、金融資産を自由自在に作り出す。
= 政府支出と同時に、民間の金融資産が増える。




まとめます。
①~③の理解をされていたかたは、次ようにした方がいいかもですよ?


①建部流「国債ぐるぐる

 →それは「裏付け処理」の話だから裏は裏。そこでは民間の金融資産に変化はない。増えるのは、支払ったとき! この「核心」に変わりないでしょう?


②「信用創造は政府預金が生まれたとき!

 →「信用創造がいつされた」は言葉遊びじゃないかなあ。そこでは民間の金融資産に変化はない。増えるのは、支払ったとき! この「核心」に変わりないでしょう?


③「内生的貨幣供給論は銀行貸出の話だよね?

 →MMTだと、政府の貨幣供給も、ですよ!(もうおわかりですね)


このへんで


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コメント

1. 無題

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