パート1 モズラー資産について ←ここ
パート2 財政赤字こそ重要
パート3 政府支出の視覚的理解
パート4 銀行貸出の視覚的理解
パート5 バランス・ザ・エコノミー
こんばんは。
いきなり、なんですけど、MMT始祖の一人、
ウオーレン・モズラーの、巨大デパートの譬えをご存知でしょうか。
初耳の方は、ぜひ彼の「七つの嘘
」の全部、まあ、
その1と
その4くらいですかね、これを。
要は、その通貨(円とかドルとか)で買えるものすべてが陳列されているような、巨大デパートを想定するのです。
金融資産は抜かすんだっけかな?
いや、ここでは除いておきましょう。
それで、このデパートに並んでいるものすべてを、敬意をこめて「モズラー資産」と呼ぼうと思うんですよね。
国家プロジェクトで宇宙にロケットを飛ばすなら、そのために買ったものがモズラー資産でした。
近所に野良ネコが増えたので、猫好きのAさんに町内会の費用でお礼をする代わりに引き取ってもらう。Aさんの労働もまたモズラー資産ということで。
金融資産を抜いたのは、それ自体はモズラー資産の「増加」につながらないという理由がいちおうあります。
これってさ。
我が国の資産、国富っていってもいいか、かなりそれに近い概念じゃないですかね?
まあそれは置いておいて。
「本当の国富」って何だろう。あと、「本当の経済成長」って何だろうという問題。
政府がやっている国民経済計算のなかでこれに相当するものを探すと、うーん近いのあれか。
よく報道でいっている。
「国民総資産が8500兆円!」
これ、よく聞けば、うち金融資産は6000兆円、非金融資産は2500兆円くらいだと。
非金融資産は、そのうち1200兆が土地で、あとは企業などの設備、在庫だと。
こうしたものが連続して増えたとか、減ったとか、キャピタルゲインはいくらだった、とか一喜一憂している。しているのかな?
でも、MMTにとって関心があるのは、あくまで「モズラー資産」。
これをぜひ、ご記憶ください。
次回か、その次にまた出てきます。
なに書いてるんだ、にゅんさん。。。
いまそう思われてますね、じぶん、、、
いやさ、だって、言ったでしょう、
これまで本ブログでは、
- OMFが超重要!
- 国債が赤字財政支出をファイナンスしているのではない、その逆!
この二つを強調しちゃい過ぎてしまったのかも、って。
さらに、それと巨大デパートがどうつながるのよ?。。。ってなるよね。
あ、ええとですね。
実はてっきり、逆に、ここ以外は皆さん普通にわかるってるのかな?
正直、そう思っていたんです。
これが誤解だったんです。
聞いてくださいよ。
MMT的な立場でいろいろ言ってみたりするじゃないですか。
- JGPの理念!とか
- ジャスティス!とか
- 大事なのは実物資源の方!とか
- 政府の赤字は民間の黒字!とか
- 銀行もキーボードで貨幣を作る!とか
- 量的緩和とか効くわけないだろ!とか
- 債務残高が問題なわけないだろ!とか。
- デフレとかどうでもいいんだよ!とか
これ、どうでしょうね。。。
MMTの部分愛好者、ファンでも、こういう人おおいですよね??
- 個別論点はまあ面白いんだけど
- JGP、できるわけねーし
- だいたい賛成なんだけど、ジャスティスとか興味ねーし
まあそう思いますよね。。。
さらに、嫌らしい人だと
- いろんな話するけど、関連なくね?
- フォーマルにモデル化せーよ!
- 宗教家かよ!
外したやつだと、
- 財政支出でデフレ脱却ってことだよね?
- 薔薇マークと共闘できるでしょ?
- トートロジーに過ぎない!(池)
で、定番の、みんな大嫌い、こういうの。
- ハイパーでベネズエラと同じ思想!
- やっぱ将来世代が!
- 金融政策軽視!
- 誰も通らない無駄な道路とか、問題になったことありましたよね!
まあ、真面目に議論しようと思ったら、こういうの全部相手にしなきゃいけないわけだなな。。。
よーしわかった。
真面目ぶるのは好きじゃないんだけど、一回だけ、二回シリーズくらいで、
みんなまとめて面倒みるから。
図で行きますよ!